何のために消泡剤を使うの?
2021年11月18日

広く利用される消泡剤の成分について

消泡剤は工業製品の製造や食品加工において発生する気泡を抑えるために添加される薬剤で、液体が持つ表面張力を弱めることによって気泡の発生を抑制します。消泡剤のベースとなるのは界面活性剤や高分子化合物で、一般的に界面活性剤というと洗剤のように泡立つイメージを持ちますが、界面活性剤は水と油に対し同時に結びつく性質を持っている物質なので、消泡剤に用いられる界面活性剤は洗剤とは異なるはたらきです。高分子化合物でよく用いられるのはシリコーンで、これは無機物と有機物の特徴を両方持っている物質であり、安定性が高く持続性が高いのが特徴です。また、シリコーンは人体に対する影響が少ないため、食品添加物として揚げ油に添加されることもあり、油跳ねの防止に役立てられています。

一方、界面活性剤は人体への毒性がある成分としても知られていますが、これには様々な種類があり、一部は消泡目的の食品添加物として認可されています。その代表的な物質がグリセリン脂肪酸エステルで、天然油脂中にも存在する物質です。グリセリン脂肪酸エステルは充填豆腐の消泡剤に利用されることが多いですが、温度が低いと泡を起こす作用があり、なおかつ脂肪分を凝固させる働きを持つことから、ケーキやアイスクリームの質をよくする起泡剤、クリームの安定剤にも使われています。消泡剤は水と油にそれぞれよく結びつく乳化剤の性質があるため、食品添加物としては乳化剤で知られている存在でもあります。

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